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子供ウケがいいおすすめ読み聞かせ絵本19選(0〜2、2〜4、4〜6歳向け)

どの絵本を読み聞かせるか、どの絵本を購入するか、悩みは尽きない。

ネットで色々な方のおすすめを検索しても、なんかしっくりこない。子供の年齢が上がるにつれて、どんどんしっくりこなくなってくる。

このしっくりこない感じはどこからくるのか?

おそらく、大人目線でおすすめされているからだろう。親として読んであげたい絵本がおすすめされているため、どうしても面白そうと思えない。
絵本を通して道徳的に素晴らしい何かを学んでほしい、そういった類いの本ばかりだ。
あと、大人が面白いと思っているものも多い。
実際にそういう本を買ってみたところで、残念ながら子供の反応は良くない。

我が家では読み聞かせを寝る前にやっていて、読んでほしい本、読みたい本は、原則、子供に選んでもらっている。最初はそういった教訓めいた本も手に取るものの、次第に子供のローテーションから外れていく。

読まず嫌いは良くないということで、あまり読んでないものは、親が読みたい本として、読み聞かせに組み込んでいるが、教訓系等がローテーションの一軍に復帰することはあまりない。

子供ウケのよい本で検索をかけても、教訓めいた本ばかりがヒットする。

無理矢理読み聞かせをやったところで意味がないので、興味のないやつは読まないということであきらめている。

そこで、年齢別にうちの子供ウケのよい絵本を中途半端な19冊紹介。



●0〜2歳向け
対象年齢は独断と偏見で判断したもの。
ストーリー性があまりなく、擬音多め部門のなかで、うちの子供のうけが良く、おすすめの絵本を紹介。

1 いないいないばあ 松谷みよ子


2 ぴよぴよ 谷川俊太郎


3 だったぁー ナムーラミチヨ

ここまではメジャーで、まあまあウケが良かったもの。こう言っちゃ身も蓋もないが、ストーリーも何もないので、説明は省略。

ここから先は、もう何度読まさせたかわからないクラスの絵本。少なく見積もっても1冊あたり100回は読んだ。


4 ピーターラビット みんなだいすき
一応、絵本。文章に合わせてパペットを操る。
本としては大したことないのだが、パペットの使い方は無限大だと感じる。パペットのセミプロくらいになってくると、くっついている絵本が邪魔になってきて、本末転倒な気分になる。


5 ぎんぎょがにげた 五味太郎
逃げた金魚を探すというのが堪らないようだ。やりすぎてどこに逃げたか覚えているはずだが、何度もやりたがる。子供には飽きるという概念がないことを学ぶ。


6 たべたのだあれ 五味太郎
ぎんぎょがにげたの変化球版。タイトルどおり、誰が食べたのか探す。ぎんぎょがにげた同様、インタラクティブなやつはウケが抜群にいい。
子供がノリにノッているときは、「きんぎょがにげた」からの「たべたのだあれ」。いいチョイスだ。

そして、最強の1冊は。。。。


7 おならうた 谷川俊太郎
おならの多様性を再確認する作品。また、読み手の力量が求められる。恥ずかしがってはいけない。読みすぎてボロボロ。連続で4、5回読まされるなんでことはざら。さすが谷川俊太郎、語呂が良すぎて頭にこびりつく。

我が家では読んだことがないが、もしかしたら、五味太郎の「みんなうんち」は「おならうた」を越えるのかもしれない。実際、みんなうんちは英語版を含め、日本以外でも出版されており、少なくとも国境は越えている。


●2〜4歳向け
基本的に、2歳以上なら、読み聞かせ絵本に対象年齢はあまり関係ないと感じるが、繰り返し表現多め、単純なストーリー部門で、おすすめの絵本を紹介。

8 かしこいビル ウィリアム ニコルソン
図書館でも、ブックオフでも、ほとんど見かけることがない。でかい本屋には置いてある。
どうでもよいが、本屋の品揃えを見るときに、わたしはかしこいビルが置いてあるかどうかを1つの指標にしている。
作者が娘のために書いたものだけあって、絵は手作り感に溢れている。
ストーリーは次のようなもの。
メリーは、おばさんの家にお泊まりに行くのに、トランクに必要なものを入れて準備する。
ところが、1番お気に入りの人形ビルをトランクに入れ忘れてしまう。
だが、かしこいビルは走って追いかけて、最後にはメリーに追いつく、というお話。
それだけ?って話だが、子供はお出かけの際になんでもかんでも持っていこうとして、大事なものを忘れがち。共感できる話で、テンポよくストーリーが展開されて、非常に面白い。

9 ちびゴリラのちびちび ルース ボーンスタイン
森の動物たちはゴリラのちびちびのことが大好き、子供だから好きなんじゃなくて、大きくなっても好きですよって話。
ちびちびはみんなに愛されて育ってるけど、あなたも同じなんだよってのが伝わってないんだろうなぁと思いながら読む話。
簡単なストーリーで愛情を学べるきっかけになる心温まる作品。
おい、教訓めいてるじゃないかと思われるかもしれないが、おそらく子供はたくさん動物が出てくるから好きなのだろうと推測する。
モテたいからギターを始める的な感じでも、きっかけは何であろうと、楽しんでくれればOK。


10 ラチとライオン マレーク ベロニカ
弱虫なラチがライオンの力を借りて強く成長していき、最後は感動的なオチが待っている話。
毎回、心身ともに強く育って欲しいとの想いを込めつつ、込み上げてくる熱いものを堪えながら読み聞かせをすることになる。
色使いがたまらなくいい。


11 はらぺこあおむし エリックカール
綺麗な絵とちょいとした仕掛け。これまた紹介するまでもない本だが、はずすわけにはいかない作品。
ざっくり言えば、1週間たべまくって蝶々になる話。
曜日と数字が学べる実用性も兼ね備える。
はらぺこあおむし以外の、くまさんくまさんなにみてるの?、ホットケーキできあがり!なんかもおすすめ。


12 キャベツくん 長新太
キャベツくんとブタヤマさんの会話で、ライオンがキャベツくんを食べるとどうなるのか?へびがキャベツくんを食べるとどうなるのか?珍妙なやりとりがなされる話。
これまた少なくとも100回は読んだだろう。こんなに喜んでくれれば、本望だと思える作品。

うちの子供のウケ的には、キャベツくんなのだが、この部門の絵本で最強なのは、、、


13 おおきなかぶ トルストイ
うんとこしょ、どっこいしょ。
おおきな株をみんなで引っこ抜く話。
これぞ、繰り返し、単純なストーリー。
でも、話としての完成度は極めて高い。
絵が綺麗。
言葉のチョイスが秀逸。
オチがしっかりしている。
贅肉のない鳥肌ものの芸術作品。
紹介するまでもないが、知っている話過ぎてスルーしてしまいがち。
子供にとっては知らない話。
絶対にスルーしてはだめだ。


●4〜6歳向け
ある程度因果関係を理解できるようになってくる年齢向けとして、起承転結がある部門で、おすすめの絵本を紹介。

14 しょうぼうじどうしゃ じぷた 渡辺茂男
じぷたは古くて小さい消防車。
同じ消防署には、はしご車ののっぽくん、高圧車のぱんぷくん、救急車のいちもくさんと大きくてかっこよい車があるので、子供たちはじぷたには見向きもしない。
ところが、ある日、そんなじぷたが大活躍。子供たちもじぷたを見直して大人気になるという話。
SMAPの世界にひとつだけの花的な教訓を子供の健やかな成長を祈りながら読み聞かせる。
半世紀以上前の話ながら、絵もストーリーも色褪せていない。


15 くまのコールテンくん ドン フリーマン
コールテンくんはデパートのおもちゃ売り場で、誰かが買ってくれるのを待っている。ある女の子がコールテンくんのことを気にいるものの、お母さんがボタンが取れてるからと、買ってもらえない。
コールテンくんは夜な夜な失くしたボタンを探しに行くが、結局見つからない。
翌日、また女の子がやって来て、自分の貯金を使ってコールテンくんを家に連れて帰ってくれる。
女の子は、コールテンくんにボタンをつけてあげるという話。コールテンくん、女の子の発言に、心が洗われる。
スーパーで賞味期限が少しでも長いものを選別している自分の小ささを恥ずかしく思いながらも、自分の子供には博愛の精神であらんことを願いながら読み聞かせる。


16 かばくん 岸田衿子
動物園にいるかばくん目線で、まったりと1日が過ぎていく話。本当にだからなんなんだというストーリー。起承転結がある部門に入れていいのか迷うシュールな話。
でも、うちの子供は好きなようで、何度読んだかわからない。何度読んでもだから何っ?て想いながら読み聞かせる。
ただ、絵は綺麗。かば目線もいい。


17 3びきのやぎのがらがらどん
マーシャ ブラウン
山の草を食べに行くために、谷川にかかる橋を3匹のやぎが渡ろうとするが、その下にはトロルという化け物が待ち構えていて、やぎを食べようとする。やぎは機転を効かせて、トロルを撃退する。
最後のオチ?も意味がわからないし、何が面白いのかもわからないのだが、何度も読んでとせがまれる。
Don't think. Feel.
最後のオチはどういう意味なのか聞かないでおくれと願いながら、何度も読み聞かせる。


18 スイミー レオ レオニ
説明の必要のない作品。
あおくんときいろちゃん、フレデリック、おんがくねずみジェラルディンなどスイミー以外の作品も是非読んで頂きたい。


この部門で最強は、、、

19 だるまちゃんとてんぐちゃん 加古里子
だるまちゃんはてんぐちゃんの持っているうちわや下駄を欲しくなる。だるまちゃんはお父さんのだるまどんにねだり、だるまどんはリクエストに応えようとするがだるまちゃんはどれも気に入らない。だるまちゃんは似たもので代用して、てんぐちゃんはそれを褒めるというお話。
何でも買い与えてしまいがちだが、だるまちゃん並みのクリエイティビティを身につけて欲しいと願いながら、読み聞かせる。


他にも、ぐるんぱのようちえん、どろんこハリー、オレンジいろのペンギン、クリスマスのおきゃくさま、げんきなマドレーヌ、かいじゅうたちのいるところ、ピーターのいす、もりのなか、すてきな三にんぐみもかなりおすすめ。

結果的にほとんど古典作品。読み継がれる理由があるということだろうか。